第1章 はじめに

この章で学ぶこと

本書を読み進める前に、自分が想定読者にあてはまるか、必要な環境がそろっているか、そしてどこまでできるようになるのかを確認しておきましょう。

  • 本書がどのような読者を対象にしているか

  • 本書を読み進めるうえで必要な前提環境

  • 本書を読み終えたときに到達するゴール

  • 各章の進め方と本書の表記ルール

想定読者

本書は「Git/GitHub をまったく触ったことがないが、日々の業務で簡単な自動化スクリプトを書いている」という読者を想定しています。具体的には次のような方を念頭に置いて書かれています。

  • IT 企業に勤務する一般オフィスワーカー

  • パス・環境変数・基本的なシェル操作の概念は理解している

  • PowerShell や Python で自動化スクリプトを既に書いている

  • Git/GitHub を触ったことがない

「ファイル名にバージョン番号や日付を付けて保存している」「自分の書いたスクリプトを別の端末でも使いたい」と感じているなら、本書はぴったりです。

前提環境

本書のハンズオンは Windows 上で動作確認しています。読み進める前に、以下のソフトウェアと環境が用意できているか確認してください。インストール手順そのものは第3章で扱います。

  • Windows 10 以降

  • Git for Windows (インストール済)

  • GitHub CLI (gh) (インストール済)

  • 任意のテキストエディタ (本書では VS Code を例示)

  • GitHub アカウント (第3章で作成方法を案内)

本書のゴール

本書を最後まで読み終えると、自分の書いたスクリプトを Git で管理し、GitHub に公開し、別の端末からも作業を続けられるようになります。具体的には次の 7 つができるようになることを目指します。

  1. git initgh repo creategit push の流れができる

  2. git log/git diff で過去変更を追える

  3. 削除ファイルを git restore で復元できる

  4. 秘匿情報を .gitignore で除外できる

  5. 別端末から gh repo clonepull/push で作業継続できる

  6. gh issue create で TODO/バグ管理できる

  7. ブランチ/PR 学習への動機を持てる

本書の進め方

本書は「読むだけ」では身に付きません。実際にコマンドを打ち、リポジトリを少しずつ育てていく流れを通じて Git/GitHub を体得することを目的としています。

  • 各章は 読む → 手を動かす → ハンズオン課題 の順

  • 第 4 章以降は README.md.env だけの最小リポジトリ を題材として一貫使用

  • 章を追うごとにリポジトリが少しずつ育っていく

つまり、第 4 章で作った小さなリポジトリが、第 10 章を終える頃には GitHub 上で別端末と同期できる立派なリポジトリに成長している、というイメージです。

表記ルール

本書ではコマンドや補足情報を、以下のように一貫した形で示します。

  • コマンドプロンプトで実行するコマンドは powershell ブロックで示す

  • ファイル名・コマンド名は 等幅フォント で表記

  • {note} は補足、{warning} は注意点、{danger} はセキュリティ上重要な事項

注釈

コマンド例の先頭に PS> のようなプロンプト記号は付けません。コピー&ペーストしてそのまま実行できる形で掲載します。

まとめ

この章では、本書を読み進めるための前提を整理しました。

  • 本書は Windows でスクリプトを書いているが Git/GitHub 未経験のオフィスワーカーが対象で、Git for Windows と GitHub CLI がインストール済みであることを前提にしている

  • 7 つのゴールを達成すると、自分のスクリプトを GitHub で管理し別端末からも作業継続できるようになる

  • 各章は「読む → 手を動かす → ハンズオン課題」の流れで進み、最小リポジトリを育てながら学んでいく